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ごあいさつ

新しい何かがはじまる!

社会福祉法人 安積愛育園 理事長 佐久間啓
この度、安積愛育園が多くの方々のご協力を得て、はじまりの美術館を開館することとなりました。心より御礼申し上げます。
私どもはこれまで障がい者支援のための福祉法人として約50年間活動してきました。この歴史の中で「施設の中で生活する支援」から「地域の中で生活する支援へ」と支援のあり方も変化してきました。様々な障がいへの援助を行うだけでなく、人として地域で暮らし、生活を楽しみ、才能や能力を発揮すること、仕事をすること、スポーツすること、アートで表現することなどが大切な自己表現であり、自己実現につながると考えてきました。そのような中で、日本財団からアール・ブリュットの美術館についてご提案を頂き、そして、猪苗代町の十八間蔵と出会いました。その後、福島県は東日本大震災により全ての状況が一変してしまいましたが、多くの皆様のご協力を頂き、その困難を乗り越え完成に至りました。
「はじまりの美術館」は、ここからがはじまりです。震災後の日本だからこそ、アートを通して人間や地域社会のつながりをつくり、そこから新しい価値を生み出すことが求められています。そんな未来を実現するお手伝いを「はじまりの美術館」が担えればと考えています。この美術館が震災を経験した様々な人の想いと共に、猪苗代をはじめ、福島県、全国のみなさん、そして沢山の子どもたちに親しまれ愛される場所に、そして誰もが何度でも訪れたいと感じて頂ける場所にしていければと思います。
はじまりの美術館をどうぞよろしくお願いいたします。
さくま・けい/慶應義塾大学医学部卒業、同大学院、米国コロンビア公衆衛生学大学院病院管理学科修了。あさかホスピタル理事長・院長。先進的な地域精神科医療モデルを展開。

表現を楽しむ、つながりの場

はじまりの美術館 館長 岡部兼芳
日々を楽しむ気持ち、工夫する視点で、
世界は全く違ったものになるはずです。
アートは誰もがもつ日常のなかに在り、
毎日を豊かにしているものだと考えます。
様々な表現に出会って、ウズウズしたり。
いろんな人とつながって、楽しいことをはじめたり。
はじまりの美術館はそんな場所を目指しています。
おかべ・たかよし/1974年福島県郡山市生まれ。福祉作業所支援員、臨時教員を経て、2003年社会福祉法人安積愛育園入社。利用者の表現活動をサポートする「ウーニコ」に携わる。