2026.10.01
あさかホスピタルグループ
理事長 佐久間 啓
この度、当グループの社会福祉法人安積愛育園が運営する「はじまりの美術館」が、栄えある第78回「保健文化賞」を受賞いたしました。これもひとえに、日頃より私どもの活動に深いご理解と多大なご協力をいただいております地域の皆様、長年にわたり活動を支え続けてくださった関係者の皆様、そして本賞を主催・運営される第一生命保険株式会社様をはじめとする関係各機関の皆様のお力添えの賜物であり、心より厚く御礼申し上げます。
私どもあさかホスピタルグループは、開設以来63年の歴史の中で、地域の皆様の健やかな心と幸せのために、医療・保健・福祉・介護、さらには教育や文化を含めた幅広い活動に取り組んでまいりました。
その歩みの中で私たちは、障害のある方々が地域の中で暮らし、生活を楽しみ、仕事やスポーツ、アートなどを通じて自らを表現し、それぞれの可能性を発揮することこそ、人間らしく生きることの大切な一面であり、一人ひとりの自己実現につながるものと考えてまいりました。
そのような中、日本財団からアール・ブリュットの美術館についてご提案をいただいたことが、「はじまりの美術館」誕生への大きな契機となりました。
そして2011年、東日本大震災と原子力発電所事故により福島県が未曾有の困難に直面する中、日本財団の「New Day基金」から多大なご支援をいただき、猪苗代町の歴史ある酒蔵「十八間蔵」との出会い、地域の皆様をはじめ多くの方々との協働を経て、2014年、「はじまりの美術館」は誕生しました。
震災によって大きく傷ついた地域だからこそ、アートを通して人と人、人と地域とのつながりを紡ぎ直し、そこから新たな価値を生み出したい。その願いは、今日まで続く美術館の活動の原点となっています。
今回、同館が大切にしてきた「多様な表現を通じた他者理解の機会づくり」や「寄り合いを通じた社会的孤立の防止と接点づくり」が高く評価されたことを、大変嬉しく、また感慨深く受け止めております。
それはまさに、私どもがグループ全体で目指してきた、医療や福祉といった枠を超え、「誰もが自分らしく、胸を張って幸せに生きることのできる地域社会」、すなわちソーシャルインクルージョンの具現化にほかなりません。
社会が複雑化し、人と人とのつながりが希薄になりがちな今だからこそ、地域に根ざした心のケアと、人々が自然につながり、支え合うことのできる地域社会が一層求められていると感じています。
「心の声に耳を澄まそう」という私どもの信条のもと、困っている誰かの隣で自然に手を差し伸べることのできる社会をつくること。そして、アートを通して人と人が出会い、互いの違いを知り、認め合うこともまた、私たちが考える保健・福祉、そして地域づくりの大切な営みであると考えています。
この受賞を機に、設立にあたり大きなお力添えをいただき、その後も活動を支えてくださった日本財団をはじめ、猪苗代町、地域の皆様、そしてこれまで美術館の歩みを共にしてくださったすべての皆様に、改めて深い感謝を申し上げます。
これからもあさかホスピタルグループは、医療・保健・福祉・介護、そして教育や文化のつながりをさらに深め、多様性を尊重し、すべての人が共に生きる心豊かな地域社会の実現に向けて、皆様と共に歩み続けてまいります。
今後とも変わらぬご指導とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
保健文化賞HP:https://www.dai-ichi-life.co.jp/dsr/society/challenges/hoken.html
厚生労働省HP:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_75807.html
お問い合わせ:
社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館