物語ることも、物語らないことも、物語れないことも
2023年7月29日 - 2023年10月9日
この展覧会は終了しました
開館時間 10:00~18:00
※火曜休館、8月19日は16時閉館
会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873)
料金:一般500円、65歳以上250円、高校生以下・障がい者手帳をお持ちの方および付き添いの方(1名まで)無料
出展作家:井上優、岡部亮佑、鴻池朋子、ぷるすあるは、本田正、渡邊のり子
主催:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館
協力:株式会社ゆまに書房、合同出版株式会社、社会福祉法人にじの会、社会福祉法人やまなみ会やまなみ工房、NPO法人ぷるすあるは、物語るテーブルランナー制作者のみなさん
後援:福島県、福島県教育委員会、猪苗代町、猪苗代町教育委員会、あさかホスピタルグループ
今回の展覧会のテーマは「物語ること」です。
「人生は物語のよう」と言われることがあります。
「物語」というと、童話のような空想の世界や歴史上の過去のお話を想像することが多いかもしれません。一方で、「物語る」という行為は、ある人の言葉や表現で、その人にしかできない話を伝えることではないでしょうか。ただ「話す」とは違うその行為は、過去の経験やその人の感性を拠り所として、内から湧き出てくるものではないでしょうか。
さて、はじまりの美術館の「はじまり」という言葉には、「ここでいろいろなものや人に出会って、ここから何かはじまるように」という願いを込めています。はじまりの美術館にいらした皆さんは、これまでの経験や思いを経て、ここで誰かの表現に出会います。ここで感じること、それはあなたを映す鏡なのかもしれません。
この展覧会では、様々な物語を想起させる6組の作家を紹介します。なにかを物語ることも、物語らないということも、いま物語ることができないことも、どれも大切におもっていただけますと幸いです。美術館という場で一度立ち止まり、感じたり想像したり語ったりすることを通して、みなさんの日々が少しでも豊かになることを願います。
出展作家
井上優《女の人》2013年
岡部亮佑《無題》制作年不詳
鴻池朋子《物語るテーブルランナー》2014年〜
ぷるすあるは《気づく・えらぶ・伝える こころとからだコンディションカード》(合同出版)2022年
本田正《だいこん》2016年
渡邊のり子《貝山トレッキング》2021年
関連イベント
1、「物語ること展」をめぐる鑑賞ツアー
7月29日(土)、8月27日(日)、9月24日(日) 各回14:00〜15:00
参加費:無料(要展覧会観覧料) 定員:5名程度(先着順) ※予約不要
参加者のみなさんと一緒に展覧会を巡ります。じっくり作品を見て、作品や作者がもつ物語について想像しながら語ってみましょう。
2、寄り合い
8月27日(日)、9月24日(日) 各回15:00〜16:00
参加費:無料 ※予約不要
はじまりの美術館で開館前から実施してきた美術館づくりの活動「寄り合い」。茶飲み話をしたり、美術館の広場にビオトープを作ったり、野菜を育てたりする予定です。
7月29日、7月30日(日)各日10:30〜12:00、15:00〜16:30
参加費:1,500円 定員:各回6名 ※要予約
出展作家の渡邊のり子さんが来館し、みなさんと小さな箱の作品を作ります。作品を作りながら様々な素材に触れ、箱の物語もイメージしていきます。主人公は誰か、どういう空間か、箱の中でどういう時間が流れているか、物をきっかけに想像してみましょう。制作に使う素材の持ち寄りも歓迎します。完成した作品は会期中、美術館の中で展示します。会期終了後、みなさんの元へお送りします。
4、常設ワークショップ「自分だけの物語の箱をつくろう」
参加費:1,000円
※7月31日以降、開館中随時参加可能 ※ご予約優先(箱がなくなり次第終了となります)
出展作家の渡邊のり子さんは、5cm四方の小さな箱の作品を作っています。ワークショップでは自分だけの物語の箱をつくり、完成後タイトルをつけて美術館の中で展示します。会期終了後、みなさんの元へお送りします。
※渡邊のり子さんのワークショップ「自分だけの物語の箱をつくろう」は、ご用意していた白い箱が全てなくなりましたため、終了いたしました。
5、常設ワークショップ「自分のきもちのカードをつくろう」
参加費:無料 ※開館中随時参加可能、予約不要
出展作家のぷるすあるはさんは、イラストと言葉を手がかりに、コミュニケーションを促す「こころとからだコンディションカード」を作っています。展覧会鑑賞後、「白のカード」に自分の今のきもちや状態を書くことができます。
6、本田正 公開制作
8月11日(金・祝)、9月18日(月・祝)各日13:00〜16:00
参加費:無料 ※予約不要
出展作家の本田正さんによる公開制作を行います。本田さんは農業に関わるものや食べ物、ご自身が魅力的に感じたモチーフを組み合わせて作品を制作しています。今回はChatGPT(AIチャットサービス)と本田さんの掛け合いを元に、作品を制作予定です。
【1】8月19日(土)11:00〜13:00 ※定員に達したため申込を締切ました
【2】8月20日(日)15:00〜17:00 ※定員に達したため申込を締切ました
【3】8月21日(月)11:00〜13:00 ※定員に達したため申込を締切ました
【4】8月21日(月)15:00〜17:00 ※定員に達したため申込を締切ました
定員:各回5名程度(先着順) ※要予約
参加費:1,500円(展覧会観覧料込み)
全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんをナビゲーターに、見える人と見えない人が一緒に「物語ること」展を巡り、見たことや感じたことを話しながら鑑賞します。
8、映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』上映会+トークイベント
8月19日(土)17:00〜19:30(本編107分/日本語字幕付)
参加費:一般1,800円、障がい者手帳をお持ちの方(付き添いの方1名まで)1,200円、小学生以下無料
定員:100名 ※予約優先、座席指定なし
会場:猪苗代町体験交流館「学びいな」(福島県耶麻郡猪苗代町鶴田141−1)
全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんを追ったドキュメンタリー映画。上映後、三好大輔監督、川内有緒監督、白鳥さんによるトークイベントを開催します。トークイベントには手話通訳がつきます。
※UDCast方式による「音声ガイド」機能及び「日本語字幕」機能をご利用いただけます。ご利用の方はご自身のスマートフォン等にアプリをダウンロードのうえご利用ください。
9、映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』ロケ地さんぽツアー
8月20日(日)9:30〜11:00
ナビゲーター:白鳥建二、川内有緒、三好大輔、はじまりの美術館スタッフ
定員:10名 ※要予約
参加費:1,500円 ※展覧会観覧料込み、昼食代は各自支払い
集合場所:はじまりの美術館
白鳥建二さんが猪苗代町内で歩いた道や通ったお店、滞在スペースなどを歩いて巡りながら、映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』の裏話を伺います。さんぽの最後に、希望者は蕎麦店「こがね」でお昼ごはんを食べます。雨天時は傘をさしながらさんぽします。
10、映画『道草』上映会
9月16日(土)13:00〜15:00、17:00〜19:00(本編95分/バリアフリー字幕付)
参加費:1,500円(小学生以下無料) 定員:25名 ※要予約、座席指定なし
会場:こどものひろばプリモ(福島県耶麻郡猪苗代町千代田前田甲311-1)
知的障害を抱えながら、介助付きでひとり暮らしをする若者たちの日常を見つめたドキュメンタリー映画。出展作家の岡部亮佑さんも出演しています。上映後、参加者同士で感想を語り合います。
11、映画『14歳の栞』上映会
9月23日(土・祝)13:00〜15:30、17:00〜19:30(本編120分)
参加費:1,500円(小学生以下無料) 定員:25名 ※要予約、座席指定なし
会場:こどものひろばプリモ(福島県耶麻郡猪苗代町千代田前田甲311-1)
とある中学校の2年6組にカメラを据え、その3学期を完全密着するドキュメンタリー映画。クラスの生徒35人にカメラが向けられ、それぞれの物語が丁寧に語られます。上映後、参加者同士で感想を語り合います。
※要予約のイベントに参加ご希望の方は、電話(0242-62-3454)またはメール(otoiawase@hajimari-ac.com)にてはじまりの美術館までお申し込みください。
メールの場合は以下の項目をご記入ください。
1、お名前(よみがな)
2、メールアドレス
3、携帯電話番号(当日連絡先)
4、参加される方の人数(お子様が参加される際は、年齢をご記入ください。)
5、参加希望のイベント日時とイベント名
6、お住まいの都道府県
※定員になり次第、締め切らせていただきます。
※申し込み時にご記入いただいた個人情報はイベント実施のために使用し、それ以外の目的で使用することはありません。
会場・お問い合わせ:
はじまりの美術館
〒969-3122
福島県耶麻郡猪苗代町新町4873
[TEL] 0242-62-3454(火曜休館、10:00〜18:00)
[E-mail] otoiawase@hajimari-ac.com
[WEB] http://www.hajimari-ac.com/
アクセス:猪苗代駅より徒歩25分、タクシーで5分。猪苗代磐梯高原ICより車で一般道12分。バスの方は、JR猪苗代駅バス乗り場より、裏磐梯方面行きまたは中ノ沢方面行きの磐梯東都バスに乗車→「バスセンター」下車(徒歩3分)。駐車場は美術館西側に15台。手打ちそば「しおや蔵」共用
※はじめてはじまりの美術館にお越しになる方は、こちらもご覧ください。